読者に「共感」を与えるプロジェクトページの作り方|須藤憲司(スドケン)によるお悩み相談vol.1 #Kaizenサロン
クラウドファンディングは、新しいアイデアや商品のために資金を集める方法として、一般的な選択肢となりつつあります。
一方で、初めてクラウドファンディングをされる方にとっては、「応援したい!」「寄付したい!」と相手に共感を与えるプロジェクトページを作成することにハードルを感じている方も多いのではないでしょうか?
京都、祇園で「光の仏像展」というイベントの開催にあたり、クラウドファンデイングでイベント費用の支援を募りたいと考えているAさんも同じ悩みを抱える一人でした。
そこで今回はAさんの実例をもとに、企業のDX・グロースハック支援を手掛けるKaizen Platform のCEOであり、『ハック思考』の著者でもある須藤憲司(スドケン)がクラウドファンディングで共感を与えるためのポイントについて解説します。
Aさんからのご相談内容
京都、祇園で「光の仏像展」という国宝や重要文化財である仏像のミニチュアを一堂に集めて展示するイベントを開催します(2020年11月開催)。開催にあたり、クラウドファンディングでたくさんの人にイベントを知っていただくこと、ボランティアスタッフの募集、イベントの広告費・運営費・設営費の支援を募ります。クラウドファンディングを成功させるためのアドバイスをスドケンさんに頂きたいです。
誰のためのプロジェクト?ターゲットを明確に!
須藤 Aさん、お悩み相談ありがとうございます!まずは、仏像展に来て欲しいと考えているターゲットのイメージについて教えてください。
Aさん 仏像に興味を持っている方にアピールしたいです。一方でその方たちだけではなく、より多くの方にご来場頂きたいと考えており、今どんな告知方法が良いか悩んでおります笑
須藤 仏像に興味がある方ってどんな方ですか?
Aさん お寺巡りをして御朱印を集めている方や、仏像の写真を撮ってSNSにあげている方です。最近では「仏女」という言葉も生まれ、仏像に興味をもたれる女性も増えている印象です。
須藤 なるほど、「歴女」みたいな感じですね。仏像軸でターゲットを絞っているのですね。開催場所の祇園軸で言うと、どんな方がターゲットになりそうですか?
Aさん 祇園に来る観光客がターゲットになると考えています。祇園は八坂神社や清水寺が近く、着物をレンタルして風景を楽しみながら歩いている方々が多いです。
須藤 ありがとうございます。クラウドファンディングを成功させる上で、まず重要なことは、ターゲットをクリアにすることです。誰のためのイベントで、誰にシェアして欲しいのか。これまでのお話を聞いていると、「仏女」や「祇園の観光客」にフォーカスされているんですね。
写真を効果的に使用して共感ポイントを分かりやすく!
須藤 ちなみに、この仏像展で来場者はどのように楽しみますか?写真を撮って楽しむ?ただ見て楽しむ?
Aさん 仏像って、写真を撮ることや触ることがNGな場所がほとんどです。一方で今回のイベントは、仏像の写真を撮ることや触ることが可能なため、これらの普段はできない体験をアピールしたいです。
須藤 なるほど。ちなみに、そのアピール内容ってクラウドファンディングのどのページに書かれていますか?また、今のヘッダー画像だと少し伝わりにくいかもしれませんね。
Aさん 確かに上手くアピールできていませんね笑
相談前のヘッダー画像がこちら。
須藤 え、もったいない!笑 写真が撮れない仏像が多いことすら知らない方も多いと思いますよ。つまり、このイベントに来たら「素敵なインスタ映えする仏像の写真が撮れます」ということをアピールしてみてはどうでしょうか?仏像自体が好きな方もきっと、写真を撮りたいはずなんですよね。
Aさん なるほど!ポイントは「写真」でしたか!
須藤 来場される方の期待は、「祇園のお洒落な空間で仏像の写真が撮りたい」だと思うんですよ。そのため、クラウドファンディングのヘッダー画像や文章も、写真映えする空間をイメージさせる感じだといいですね。
Aさん スドケンさん、ありがとうございます!「インスタ映え」や「仏像に触れられる」という体験価値がより伝わるように、プロジェクトページをブラシュアップしたいと思います!
相談後のヘッダー画像がこちら。読者が「インスタ映え」のイメージを持ちやすい写真に改善されました。
相談後のAさんの感想
スドケンさんに相談したことで「仏像が好きな人」だけでなく、京都・祇園に訪れる多くの人たちへアプローチができ、「最高のインスタ映えイベント」を開催することが出来ました。本当にありがとうございました!
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ディスカッションをもとに、どう課題設定をし、戦略立案をし、実行していくのか。その結果、どうカイゼンされたのか。これらの一連の流れ、舞台裏を共有します。
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