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失敗しないナレーション原稿を作る13のポイント [ウェブCM・マニュアル動画・イベント使用動画]

こんにちは。Kaizen Platform CSのTaizoです。

突然ですが、その動画のナレーション、受け手にストレスを与えていませんか……!?

動画を制作するうえで、「ナレーション」を追加するかどうか迷われる方も多いと思います。

原稿を作成したり録音したり、と工数は増えてしまうのですが、ナレーションが入ることでより多くの情報を伝えることができ、インパクトを与えられる動画にすることができます。

弊社が提供している動画制作サービスKaizenAdでも、用途によってナレーションを追加しています。

ナレーション原稿は簡単に作られるように思えますが、通常の文章を書く場合とは異なる点がいくつかあるので、注意が必要です。

というわけで今回は、私たちがナレーション原稿作るときに気をつけている13個のポイントをまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

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ナレーション原稿を作るときに気をつけるべきこと

1、セリフとテロップの情報を一致させる

まずは基本中の基本から。

冒頭で「ナレーションが入ることでより多くの情報を伝えられる」とお話ししましたが、ナレーションで映像とは別の情報を盛り込みすぎると、映像とナレーション両方に意識を向けなければいけない情報過多な動画になってしまいます。逆に訴求力は弱まってしまいます。

とくに、あまり集中して見られないウェブCMでは、あくまでナレーションは映像をフォローする役割。1の動画をナレーションで2にしようとするのではなく、1を1.2くらいにするイメージで、テロップとセリフの情報は一致させます。

2、言葉は簡単なものに言い換える

集中していない状態で聞いてもすぐ理解してもらうためには、難しい言葉や聞き取りにくい言葉、熟語はなるべく使用しないようにするのがベターです。

約 → およそ、おおよそ
複数 → いくつか
注意する → 気をつける
読む際  →  読むとき
開始する → はじめる、スタートする

3、一文をできる限り短くする

ナレーション原稿では、一文に対して伝えたいことはひとつ、と決めてあまり長文に盛り込まないように注意します。原稿に「、」が多発したら要注意。

目で読んで理解しやすい文章と、耳で聞いて理解しやすい文章は、別物と考えたほうがいいです。

4、インパクトのある言い回しを選ぶ

ひとつ前の工程のように、短く短く、を意識すると得られる情報が少ないナレーションになってしまいます。

重要なのは、動画全体を通して伝えたいポイントは変わらず伝わるようにすること。国語のテストにあった「要約」に近いです。

日頃から自分がしっくりきた言い回しはメモして蓄積することもおすすめ。

テレビはかなり優秀な学習ツールで、興味のない分野でもグッと心を掴むような言い回しにあふれています。しかも大衆向けなので、たくさんの人に刺さる言葉の宝庫!

どうにもしっくりこない場合は人にも頼ってみましょう。

5、映像がなくても伝えたいことが伝わるよう意識する

テレビCMの間にトイレに行くように、Web広告を最初から最後まで熱中して見てもらえることは少ないです。映像から目を離される前提で、映像がなくてもストーリーが成り立つように意識します。

(声で目を戻させるくらい秀逸なナレーションを入れられたら良いですが、なかなか高度なので、最低限、声だけで意味が伝わるようにします)

6、テンションを考える

映像に合わせて、どんなテンションのナレーションを入れたいかをイメージします。

男性? 女性?
背中を押す? 説き伏せる? 
淡々と伝える? エモーショナルに?

一般的に、女性の高い声はすっきりと聞き取りやすく、男性の低い声はどしっとしていて信頼感を得やすいといわれています。加えて、女性でも男性でも、淡々と説明するのと、背中を押すように語りかけるのとでは、喋るスピードや間も変わってきます。

ターゲットによっても興味をひくナレーションはさまざまなので、ターゲットも明確に。

依頼して収録されたナレーションを聞いてみたらイメージと違った、なんてことが起こらないよう、原稿作成の段階でテンションの設定を行います。

7、声に出して読みあげる

イメージしたテンションで実際に原稿を声に出して読んでみます。

黙読や脳内再生だと、絶対と言っていいほど実際より速いテンポになっています。

読むときは一音一音はっきりと発音できるように意識。動画素材が先に完成していれば、動画のシーン割りに合わせてテロップを読んでみてください。

このとき、ごにゃごにゃごにゃ……となってしまったところは、言葉を言い換えたり一文をより短くしたりするなど調整します。この確認作業で、8割がた原稿の仕上がりが決まると言っても過言ではありません。

8、読み方とアクセントを指定する

原稿をナレーターに渡す際の注意点です。複数の読み方ができる漢字や造語などには、必ずふりがなをふること。

アクセントも難しいものがあったら、実際にそのワードを読んでいるサンプル動画や読みあげた音声ファイルを原稿と一緒に渡すと良いです。



広告以外のナレーションで気をつけるべきこと

近年、取り扱い方法や使用マニュアル、イベントのオープニングやアテンションなどを動画化するケースが増えました。

その場合のナレーションも、これまでお話ししたポイントを意識すればおおよそ問題ないのですが、各シーンにおいて追加で気をつけていることがあるのでまとめてみます。

マニュアル動画

当然、簡潔にわかりやすく、大事なことを漏らさず伝わるように意識することが大切ですが、広告と違って絶対見なければいけないものなので、興味をひくようなアクションは不要です。

9、広告と違いゆったりめ、セリフがはっきりと落ち着いて喋られるテンポ感
10、見ながらでも作業を進められるような間を作る

動画を止めたり戻したりしなくても、見ながら手を動かせるスピードがベスト。使用マニュアルの場合、実際に使用しながら構成を作るといいかもしれません。

11、内部向けはBGMをつけない

映像をよりリッチにするためBGMは欠かせませんが、BGMをつけるデメリットは、音に意識が向いてしまう可能性があること。

マニュアル動画は、内部(社内)向けと外部向けがあると思うのですが、内部向けの場合は、BGMをつけないほうがよいです。

最近では、著作権フリーの楽曲でも、YouTubeで誰かしらが使用していたり、どこかで耳にしたことがあるケースも多いので、BGMで気をとられないよういっそ省いてしまって良いと思います。

つける場合は、環境音楽のような気にならない程度の優しいBGMにしましょう(主役になってしまいそうな音楽は避けてください)。

イベント使用動画

イベント使用動画は動画広告に比べて長尺のものが多いので、広告と同じようなテンポでナレーションを入れ続けると見る側が疲れてしまいます。

12、シーンごとに間をしっかりとり、展開を作る
13、展開ごとに、効果音をつけて緩急を意識する

長尺でも飽きさせないような工夫が必要です。

なお、イベント用のナレーションは女性ナレーターがおすすめです。大きい会場でスピーカーから音を流す場合、女性の声のほうが抜けが良く、耳に入りやすいです(もちろん内容によっては男性ナレーターを採用することもあります)。

まとめ

以上を意識すれば、ナレーションを入れたら動画の質が下がっちゃった……なんてことにはならないはずです。

とはいえ、最初から「一文は短く! 効果的な言い回しで! 難解な言葉は言い換えて! テンションをイメージして!」とすべてをクリアしようとすると大変なので、あくまでこういったポイントがあるんだ、程度に受け止めて可能な範囲で取り入れてみてください。

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