Kaizen Platformとタッグを組んだディーゼロ社。「両社の強みを活かし、今までにない価値を生み出したい」
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Kaizen Platformとタッグを組んだディーゼロ社。「両社の強みを活かし、今までにない価値を生み出したい」


2021年7月21日、株式会社ディーゼロ(以下、ディーゼロ)の子会社化を発表したKaizen Platform。その経緯や想い、今後両社が目指すこととは一体何なのでしょうか。





Kaizen PlatformのCEO(Chief Executive Officer)須藤憲司、ディーゼロのCEO 矢野修作さんに対談形式でインタビューしました。

出会いは6年前。お互い、得意分野が違う相手の“ファン”だった

矢野 スドケン(須藤憲司)と出会ったのは、「アドテック九州」というイベントがきっかけだったと思います。Kaizen Platformが福岡にオフィスを新設したすぐ後くらいのタイミングですかね。



須藤 2015年頃でしょうか。当時まだKaizen Platformのグロースハッカーチームの人数が少なくて。大手企業から新規のご相談をいただいているにも関わらず、その仕事を請けた瞬間にパンクしてしまうのが分かっていたのが悩みだったんです。



そこで、「福岡にお仕事をたくさんつくるので、一緒に取り組んでいただける方はいないでしょうか?」と修作さん(矢野修作)に相談して、当時CCF(クリエイティブセンター福岡株式会社)にいた渡辺高志さんを紹介していただいたのが始まりでしたね。

面白いのが、このタイミングではディーゼロと何かお仕事をご一緒していたわけではないことですね。修作さんが本当にいい人で、仕事上で関係はなくとも応援してくれていたという。

矢野 実は、スドケンに出会う前からKaizen Platformの会社資料を見たことがあって。そのとき「KAIZEN」という言葉にキュンとしちゃったんです。



環境を守る世界共通語として広まった「MOTTAINAI(もったいない)」と同じような感覚で、「KAIZEN(改善)」が英語表記されているのがとても良くて。当時、「この言葉が広がったら面白いな」と思ったのをよく覚えています。

須藤 よく「唯一、スドケンが頑張ったのはネーミング。それだけでだいぶ得してるよ」って周りから言われますけど......ありがたいですね(笑)。そうか、じゃあ初めて会う前からKaizen Platformのことは知ってくださってたんですね。



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創業当時のスドケンのメモにも「カイゼン」の言葉が

矢野 そう、だからお会いしたときは「あー、あのKaizen Platformね!」って感動がありました(笑)。それからは、毎年、共通の知人の誕生日会で集まって飲んでましたよね。



須藤 出不精の僕が唯一行く、誕生日会ですね。たくさんの人が集まっているなか、いつもポツンと隅っこで話していたのが僕と修作さん(笑)。事業やプライベートについてなど、本当にいろんなことを毎年ポツリポツリと話してましたね。今思えば、それが今回のM&Aの件にもつながっていたのかな。

矢野 Kaizen Platformとディーゼロって、主軸とした業務は違うじゃないですか。なのにお互いファンだったんですよね。スドケン、絶対僕のファンでしょ!?(笑)。



須藤 そうですね。修作さんは「人を育てる」ということに長けていて、超スゲェなって。それを感じたのがM&Aの発表の日でした。僕、ディーゼロのメンバー全員とご挨拶させていただいたんですよ。



そのとき、修作さんが「このスタッフは何年勤めていて、こんな仕事をしていて、こんな人で」と一人ひとり紹介してくれたんです。こんな風に人を見れるなんて素敵だな、と。修作さんの人柄が会社にも反映されていて、それがものすごく羨ましかったですね。



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7/21のM&A発表の日、スドケンの姿はディーゼロ社に

矢野 僕はKaizen Platformの「働くことの本質は『守る』ことではなく、『信じる』こと」という考え方が好きです。だからメンバーを信頼し、創業からずっとリモートワークを推進してきましたよね。僕らは比較的「守る経営」をしてきたのですが、Kaizen Platformは「信じる経営」をするんだなと思って。

須藤 修作さんたちはめちゃくちゃ丁寧に一人ひとりのメンバーのことを見ているからですよ。僕の「信じる」って、どこかで目をつぶって「大丈夫、何とかなる!」と思っている部分があるからなので、そこは見習っていきたいです。

両社のメンバーの正直な反応は……



矢野 改めて、自分と違う人間をファンになれるって、結構貴重ですよね。この歳になって、なかなかこういう関係性ってないと思うんですよ。スドケンに会社の説明をしたのって、2021年の3月でしたっけ?

須藤 そうそう。修作さんがM&Aにあたりマネジメントインタビュー(※)に来てくださったのですが、すでにお互いの人間性や考え方、悩みを知っていたこともあり、毎年断片的に聞いていた物語が一気につながった感覚でしたね。

従業員数や売上、毎年起こった出来事などを一つひとつ聞いたのですが、「どうしてそうなったのか」という疑問はひとつもなくて。経営陣全員「だからこうなったんですね!」と納得感しかありませんでした。



(※)...M&A対象企業の経営陣や、キーマンとなる従業員への個別インタビュー

矢野 通常はM&Aを実施した場合の利益、いわゆる「数字」の話が先行するはずなのに、それは後からでも十分考えられる関係性だったから、今後会社をどんな姿にしていくかといった「カルチャー」の話を先にできましたね。

そういえば、経営陣にM&Aのことを伝えるときも、「Kaizen Platformはこれだけの数字を持っていて、これぐらいの市場規模で......」という話ではなく、Kaizen Platformのメンバーの話を初めにしました。

須藤 実はそこがすごく気になっていたのですが......。社内でどんな風にM&Aのことを話しましたか?

矢野 Kaizen Platformと一緒になれば目指す未来に近づける自信があったので、「僕の夢を応援してほしい」からではなく、「みんなの夢を応援するため」に近いと話しましたね。

僕は5年周期で目標を立てるようにしていて。ディーゼロは昨年20周年を迎えたのですが、次の5年を目指したときに、足りないパーツがありすぎたんです。5年前と比べて売上が2倍になっていて、今後もまた2倍くらいになるビジョンは見えているなかで、社員の平均年収が上がっていないことに課題を感じていました。



ディーゼロの売上の8割は「新規制作」でしたが、クリエイター全員、ひいてはお客様の価値を最大化していくためには「作って終わり」から脱却して、次に進まなければいけないなと考えていたんですよね。

須藤 なるほど。M&Aの件がどういう風に受け止められるのか分からず不安があったのですが、ディーゼロ役員のみなさん、「僕はこんなことをKaizen Platformと一緒にやりたいです」とポジティブな意見をくださって。とても安心しました。スタッフのみなさんの反応はどうでしたか?



矢野 スタッフ全員と1on1をしまして。初めてのことで不安を感じる声もまったくなかったわけではないですが、「ようやくディーゼロが次の一歩に進むんだ」とワクワクしている者が多かったですね。「上場企業と関係会社になれた!」と喜んでいる者もいました(笑)。



とある若いスタッフからは「M&Aの件を両親に相談したら、父が『良い会社だから買ってもらえたのではないか』と答えてくれたのが励みになった」という声をもらいましたね。

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KAIZENメンバーとディーゼロメンバーとの交流もはじまる

須藤 すごく良いですね。M&Aにあたり、僕はディーゼロのカルチャーを尊重して、壊さないようにしていきたいです。今までディーゼロが作ってきたものも、その背景も知っているし、素敵だと思って一緒に取り組んでいくからこそ、絶対にその良さをなくしてはいけない。経営陣も全員そう思っています。



Kaizen Platformはトップダウンではなくボトムアップの会社なのですが、ディーゼロにも同じ雰囲気を感じています。お互いがやっていることを理解して補完し合い、会社を育てていきたいですね。

矢野 同感です。結局、僕ら経営陣だけがサービスを理解し、設計して落とし込んでも、僕らの範囲でしか物が出来上がらないんですよね。



でも、スタッフ自ら「私だったら、僕だったらこんなことができるんじゃないか」と考えられる環境を作れたら、たくさん良いものが生まれるんじゃないかと。僕らは、それに対して意思決定をしていけばいいと思っています。

須藤 そうですね。お客様の課題を肌で感じている現場のスタッフ同士が「どうしたらお客様の力になれるのか」を出し合う。そしてそこで出てきたアイデアに対して、経営陣がディスカッションすると、お客様にとっての「本当の価値」がきっと見えてくる。その価値を、どうすれば最大化できるか両社で考えていきたいですね。



両社でバトンをつなぎ、最高のクリエイティブを

須藤 改めて、M&Aによって、ディーゼロが目指していきたいことって何ですか?

矢野 Kaizen Platformは僕らが持っていないものをたくさん持っているうえに、少数精鋭でナショナルクライアントに向けて徹底的に結果を出す会社というイメージがあります。その強みを活かしたタッグを組めたらいいですね。

また、これからの会社の成長を、「売上」ではなく「社員の生活の質の向上」として考えたときに、まずは収益の構造改革をしなければいけない。では、社員の平均年収を上げるために収益を上げていくにはどうしたらいいかというと、バトンをいかに綺麗に渡すかだと思うんです。



ディーゼロが得意とする制作領域と、Kaizen Platformが得意とするマーケティングや運用領域のバトンは、きっとうまくつないでいける。今までスキルやマンパワー不足でできなかったこともできるようになると確信しています。



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KAIZENとディーゼロのシナジーで未来へ

須藤 クリエイターや、デジタル領域を支えている現場の人たちがもっと報われるような社会にしていきたいというのは僕も常々思っています。Kaizen Platformはディーゼロのために何ができるか、どのような働き方をすれば利益を増やしていけるか、今から考えていますね。

矢野 「ディーゼロのために」というその言葉がものすごく嬉しい反面、僕らは会社が経営危機だったり赤字だったりしたわけではないですから。願わくばもっと挑戦的に、Kaizen Platformと組むことで、ディーゼロ全体の売上の10%、5%でもいいので「最高の形」でクリエイティブができるようにしたいですね。



それが完璧にできていったら、ディーゼロの制作がいずれKaizen Platformのサービスのひとつになるかもしれない。僕はその形がお客様やスタッフのためになるのであれば、全然それで良いと思っています。

須藤 投資家のみなさんの期待もいただいているので、このnoteをずっと載せておいて、自分たちが考えていたことをちゃんと実行できているか、1年後2年後、繰り返し大事に振り返りたいと思います。


取材・執筆:高橋まりな(ふつかよいのタカハッピー)/編集:Kaizen 編集部

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