「やりたいことが見つからなかった就活を辞め、独学でプログラミングを覚えた」 #Kaizenリレーインタビュー
デジタルトランスフォーメーションの専門家 Kaizen Platformのメンバーにこれまでのキャリアについて聞く「 #Kaizenリレーインタビュー 」。現在Kaizenで働くメンバーは、これまでなにに夢中になり、どんな経験をしてきたのでしょう。インタビューを受けた人は、次の人を指名してバトンをつなぎます!
今日ご紹介するのは、本田雄一郎さん。
昨年8月にKaizen Platformに入社後、サービスリライアビリティエンジニアを務めています。
赤いスカジャンにピアス姿で現場に現れた本田さん。いかつい人かと思いきや「よろしくお願いします!」と優しく穏やかな笑顔で挨拶してくれ、一瞬で取材チームも和やかな雰囲気に。
新卒で1年3ヶ月間勤めた大手ゲーム会社での話や、Kaizenにジョインしたきっかけ、入社8ヶ月で感じたことなどを聞きました!
ある日就活をやめ、プログラミングを独学でスタート
──まずはKaizenに入社するまでの経歴について教えてください。
大学時代は法学部に在学していました。就活で銀行などいろいろな業界を受けたのですが「今自分が本当にやりたいことか」と考えたらそうではなかったんです。就活をやめ、アルバイトとして、かねてから挑戦したいと思っていたプログラミングを独学で始めました。これが、大学4年生のときです。
当時アルバイト仲間が大学院に進学し理系分野で学んでいたのですが、話を聞くと、とても知識が深くて。僕も「もっと自分のレベルを上げたい」と感じ、大学院への進学を決めました。
大学院では学問として興味があった情報数理学を専攻し、数学のおもしろさに没頭して。その後、新卒でオンラインゲームを展開する大手ゲーム会社に入社し、サーバーサイドエンジニア(※サーバー側で行う処理に対して必要なプログラムの開発や、サーバーで扱うデータの管理を行うエンジニア)として主にゲームサーバーの負荷試験業務に携わっていました。
──「負荷試験」......?
はい!リリースしたばかりのアプリにアクセスしたとき、なかなか繋がらない経験をしたことってありませんか? それは、アクセスが集中し、サーバーに負荷がかかっているからなんです。
事前にユーザーのアクセスがどのくらいくるか計算し、それに合った負荷をかけ、サーバーが落ちないことを確認する一連の流れを「負荷試験」といいます。
転職してチームプレーに。言語化の難しさを痛感した
──なるほど! ゲームアプリの基盤を支える重要な業務でやりがいもあったかと思うのですが、Kaizenへ入社を決めた理由は何ですか。
前職では、エンジニアはコードを書いているだけという状況で、細かい仕組みの部分で疑問点があって。もっと知識を深めたいと転職を決めました。
そんな中でたまたまKaizenについて知る機会があり、『Kaizen Ad』など、他社ではあまり目にすることのない新しい事業内容が新鮮でした。ゲーム業界は競合が多いレッド・オーシャン市場だと感じていたので、より魅力的に映ったんですよね。
他にも、Kaizenは多数のクラウドサービスを展開しているので、それらの仕組みを学んで、開発担当として活躍したいと思い入社を決めました。
入社後は、SRE(※サービスリライアビリティエンジニア。サービスを安定して運用するためのインフラ構築、ソフトウェア設計などを行う)になりました。
──実際にKaizenで働いてみていかがでしたか?
構成から考えたものが実際にカタチになったときはすごくおもしろいですね。オートスケールは負荷に応じてサーバーの台数を自動で増減させる仕組みで、前職での負荷試験の経験を生かして取り組みました。
現在はAmazonやGoogle、Facebookに広告配信するAPIの設計業務に携わっているのですが、日々やりがいを感じています。
──大変なことはありましたか?
設計業務のなかで言語化の難しさを痛感していますね。
3〜4人にイメージを共有するとき、なかなか全員が腹落ちするように伝えられなくて、日々他の社員から学んでいます。とくに渡部さん(COO)はよくアドバイスをくれるので参考になります。
アドバイスといえば、研修が充実していたのが嬉しかったです!
社内共有に「Qiita」を活用。同僚らのアウトプット習慣
── どういった研修だったのでしょうか?
サーバーの冗長化(※トラフィックを受けるサーバーの台数を1台から2台に増やすことで耐障害性を高める仕組み)の課題に取り組むという、実践に即した研修でした。
メンターにマンツーマンでしっかり指導してもらえることで、スムーズに業務に取り組めたのがよかったですね。
あとは、社内に「Qiita(キータ)」という技術情報を共有するサービスを導入しているのですが、技術の応用方法など勉強になります。他の人の記事を読んで伝え方を学んでいます。
──本田さんは 「Qiita(キータ)」にはどのような内容を書いていますか?
「新しい技術を導入したらどのようなことが起きるのか」といった検証内容、困った点や知っておくと便利な点などをまとめています。
少し前になりますが、インフラ構築ツールの検証について執筆したのがこの記事です。
僕は1週間に1本が限界で、書くのが遅くて…….。言語化が速い社員は毎日書いているので、見習いたいです。
「将来の足元をよくする」のが仕事
──今後取り組んでいきたいことは何ですか?
エンジニアリングでいうと、フロントエンドエンジニア(※HTMLやCSS、JavaScript、画像ファイルなどを組み合わせてWebページを記述するエンジニア)としてアプリケーションをつくってみたいですね。機械学習など、新しい分野もどんどん取り入れていきたいです。
KaizenのSREとしていまの自分に求められている役割は、新しいことを次々と展開していく会社の「将来の足元をよくする」ということ。開発しているとつい目の前のことに追われてしまって長期の視点が持てなくなるので、安定して運用できる基盤をつくれるように取り組んでいきたいなと思っています!
Q.このリレーインタビュー、次は誰にどんな話を聞きたいですか?
CSE(カスタマーサクセスエンジニア)の釘宮さんに話を聞いてみたいです。いつも服がおしゃれで、ファッションのこだわりポイントとか教えてほしいですね。
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(取材・文ふつかよいのタカハッピー、撮影=高澤梨緒、編集= Kaizen Platform公式note編集部)