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飽きっぽくて淡々とした作業ができない私が出会った「ハックする」という仕事の仕方。ローカルから全国規模の仕事をし続ける事で私の世界は変わった。

8年目を迎えるグロースハッカーの祭典「Growth Hacker Awards 2022」で大賞を受賞した273teamの重山知久さん。1万人を超えるグロースハッカーの中で選ばれたそのスキルとマインドに焦点を当て、大賞受賞者の仕事へのスタンスや成功の秘訣についてお伺いしました。

興味深くて面白い動画を提案する事でクライアントを引き込んでいく

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──今回は、Kaizen Platform主催Growth Hacker Awards 2022の大賞を見事受賞された重山さんにインタビューをしていきます。まずは自己紹介をお願いします。

273team:273ディレクションズの重山と申します。273teamというグロースハッカー名でやっています。現在は福岡で制作活動をやっています。

──2022年大賞を受賞されて、率直な感想はいかがでしょうか?

273team:まず、トロフィーが届きました。これがいろんな意味で「重たいな」という印象がありました。Fukudaくん(2021年大賞受賞者)がいる間は賞を取れないと思っていたので、本当に驚きと感動です。彼との勝負では、部分的には勝るポイントもありましたが、総合点では負けてしまうというのがいつものパターンでした。今回は予想していなかった結果なので、たいへん嬉しいです。ありがとうございます。

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──どのようなことを意識して仕事をしていたのか、大賞を受賞される要因となったポイントを教えてください。

273team:この1~2年はKaizen Platformさんがやろうとしているプロジェクトや新しく始めたことのお手伝いをさせてもらう案件が多かったので、私自身も思いがこもっていました。苦労もしましたが、担当者と意見を交わしながら制作を頑張りました。

それが結果的には良かったこともあれば失敗だったこともあったけど、その失敗がきっかけでKaizen Platformという会社の評価が上がったというお話も聞いたりしていたので、やってよかったなと思います。

基本的に私が作ったものは「ダメだったらダメでもいいや」の精神で、受け入れてもらえなくても何かに挑戦したものを作っていこうという気持ちがあります。私のイメージでは80点か120点を出していくクリエイターが長続きするんです。80点というのは「いい感じなんだけど、もう少しここを磨いて欲しい!」と相手に思わせるクリエイター。120点を出したときは「予想していたものとは全然違うけど、めちゃくちゃいいですね!」と思わせるクリエイター。

基本的にお客さんは、こんなことを言ったら失礼かもしれないですが完成系に対するイメージがわいていない人がほとんどです。どう考えたらいいかわからないので、内容だけザックリ伝えて「あとは良いものを作ってください!」というパターンが多い。そこで興味深くて面白い作品を提示することで、あまり熱心じゃなかったクライアントを引き込んでいく。そうすることで長続きするのではないかと思っています。

──印象に残っている案件はありますか?

273team:大手の通信会社さんのお仕事をいただけたのが大きかったですね。またKaizen Platformの絵本動画や、有名企業の決算報告イベント用の映像制作などが、強く思い出に残っています。

基本的にはすべて映像の制作にはなりますけれども、自分もクライアントさんもお互い、今までと違う斬新なことをやってみたいと考えていました。クライアントさんの意見を尊重しつつも、今までの自分にないような攻めたものも作ったりしました。時にはそれが社内で意見が分かれてしまい、不採用になったこともありました。

でも元々議題に上がることすらなかったものが、意見が真っ二つに分かれて議論されたということで、不採用だとしても一石を投じることができたのではないかと思っています。

収入源が無いような場所で、楽しく豊かに暮らしていける環境を作る

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──Kaizen Platformの動画広告制作サービスが立ち上がった初期の頃から関わられていたと伺いました。

273team:はい、4年目になります。動画クリエイターを探しているということで、福岡のとある制作会社から「話だけでも聞いてもらえませんか」と声をかけていただいてからの付き合いになります。

──その初期の頃から今までの4年間の中で、サービス内容が変わってきたという印象はありますか?

273team:正直、私が担当するものはナショナルクライアントの案件が増えてきて、制作側からの提案が難しく感じることもあります。4年前、須藤さん(株式会社Kaizen Platform 代表取締役)から「グロースハッカーは、お客さんの思いをより深く理解しその回答となる制作物を作る仕事」と言われたことがあります。なんだか魅力的で楽しそうな世界だなと感じたのが、今でも強く印象に残っています。

──重山さんがKaizen Platformに関わる前と後で、変化のようなものを感じることはありますか?例えばご自身のスキルの向上や、案件の幅、周囲の環境など、そういったもので変化したと感じたことを教えてください。

273team:4年前までは、福岡だとAfterEffectsを使う案件自体が少なかったんです。テレビCMとかそういったものじゃない限りは仕事自体が少なく「もっと若いうちから東京に行っていれば良かったな」なんて思っていたこともありました。しかしKaizen Platformさんが働き方改革の一環として、東京ではなくローカルな人たちとつながっていって、ローカルな人たちの収入や生活が向上することを目指しているという話を聞きまして、そこにすごく共感しました。

だからKaizen Platformさんと出会ってから、私の中で新しい価値観が芽生えた実感がありますね。福岡というローカルな場所に住みながら全国規模の企業さんの案件に携われることが増えましたし、私がこんなにローカルでできるなら、もっとローカルなクリエイターを増やしてあげたいなとも思うようになりました。私よりも田舎の、それこそ離島のように収入源が無いような場所だとしても、若い子たちが楽しく豊かに暮らしていける環境を作ってあげて、この分野にどんどん参加できるクリエイターを育てていきたいです。

──重山さんは、この4年間でそういったことを体感し体現されていったという期間だったんですね。

273team:そうですね。この4年間で、私の世界は本当に変わりました。いろいろぶつかって苦労することもいっぱいありますし、今もめちゃくちゃ苦労している最中です。だけどもっとKaizen Platformさんの案件が増えて、田舎暮らしのクリエイターがもっと参画してくれたら、すごく楽しいんじゃないかなと。

クリエイターが田舎に居ることで、その地域の成長や発展につながるのではないか。そういうことを広げていけたらいいなと考えています。あと、仕事以外の変化としては、私の周りに居る人たちからの見方が変わってきましたね。福岡というローカルな世界で過ごしてきたので、東京で賞をもらったとなると「へえ、すごいじゃん」と一目置かれるようになったのは嬉しかったですね。

受賞によって芽生えた自信と責任感。
今後はチームで大きな仕事を成し遂げたい。

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──受賞後に心境の変化はありましたか?

273team:一等賞のようなものを取ったことがなかったので、まずは大きな自信につながりました。それと同時に責任感も強くなりましたね。また、自分が頑張るというより若い子たちの育成に力を入れていけたらいいなと思うようになりました。

──お仕事において大切にしている価値観や心がけていることはありますか?

273team:「ハックする」ということに対して強い思いがあります。私はどちらかというと飽きっぽくて、淡々とした作業ができないタイプです。常に新しいことにチャレンジするとか、ワクワクして燃えるような気持ちがないとモチベーションが維持できないんですよ。だから、須藤さんからグロースハッカーという言葉を聞いたとき、私がやりたかったのはこれだ、というワクワク感がありました。いろんな課題がもらえて、それをこなすとまた新しい山がやってきて、「さあ山を登るぞ」みたいな気持ちにさせてくれるので、大変だけど自分には合っていると思います。

──今後チャレンジしたいことや、重点的に活動したいことはありますか?

273team:今Kaizen Platformがやっている案件とは違う分野のことをやってみたいですね。具体的には、チームで制作するようなお仕事をしていきたいと思っています。例えば撮影が入ったり、絵コンテから考えたり、その絵コンテもこちらから提案していく、というような制作に携わっていけたらなと考えています。273teamという名前も、元々そういうコンセプトがあって名付けました。

人と一緒に大きなプロジェクトをやればお互いに成長していきますし、特に若い方の成長速度はすさまじいものがあります。今、東京では予算が200~300万くらいの映像制作案件がたくさんあります。でも大手の制作会社は受けてくれず、多くの案件が宙ぶらりんになっている印象があります。そういった案件にカメラマンやシナリオライターが入ってチームで制作すると、彼らも刺激し合って成長していくと思っているので、そのあたりから手を広げていけたらと思っています。

──本日は、Growth Hacker Awards 2022 大賞を受賞された273teamの重山知久さんにインタビューさせていただきました。ありがとうございました。

273team:ありがとうございました。

(インタビュー:Shovell所属 さしみ)

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