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「学習への投資は、自分がちゃんと学べば必ず回収できる」グロースハッカーがお客様と向き合うために必要なスキルアップへの考え方

クライアント企業の事業最大化を実現する、Kaizen Platformにおいて欠かせない存在が、デザインとエンジニアリングのスキルを備えた「グロースハッカー」の方々。

WebサイトやUI画面の改善案を作成したり、バナーや資料をより目にとまりやすい動画にしたりすることで、事業をグロースさせる役割を担います。

今回お話をうかがうのは、グロースハッカーの平野順子さん。

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フリーランスでWeb制作・サイト運営をしている平野さんは、Kaizenでも幅広い案件を担当するマルチプレイヤー。スキルアップの意欲が高く、自分にとっての未知な領域でも飛び込んでいける積極性が印象的です。

そんな平野さんに、仕事へのモチベーションや、スキルアップにかける想いについてうかがいました。

※本取材は2019年11月に実施したものです

《聞き手・TAIZO(Kaizen Platform)》

オンライン授業に通って学んだJavaScript

――どのような経緯でKaizenを知りましたか?

平野順子さん(以下、平野) 私のホームページに、Kaizenの営業の方からお問い合わせが来たのが最初ですね。Kaizenのサービスが立ち上がったばかりの頃だったかな。「クリエイターさんを募集しているのでよかったら登録してください」というメッセージをいただきまして。

ーーへー! その当時って、どのようなお仕事をされていたんですか?

平野 今と変わらず、フリーランスでWeb制作・サイト運営をしていました。そのときは忙しい時期だったためすぐには対応できなかったんですけど、1、2ヶ月後にゆっくりメールとサイトを見てみたら興味がわいたので登録したんです。

――どのあたりに興味を持ったのでしょう?

平野 初期のKaizenのサイトに、編集ツールの使い方を説明した動画が載っていたじゃないですか。その動画を見たとき、「すごく簡単で面白そう」と思ったんですよね。一回登録して使ってみようかなって。

ーーなるほど。実際、Kaizenの仕事を始めてみてどうでしたか?

平野 編集ツール自体の使い方にはあまり戸惑わなかったんですけど、案件が増えていったときに、JavaScript(プログラミング言語)を使わないとできない編集案件が結構あって、それが大変でしたね。

――全く書けなかったんですか?

平野 そうなんです。だから、CodeCampというオンラインのマンツーマン指導を受講して、勉強しましたね。毎回出題される宿題を、先生にビデオツールで画面共有しながら見てもらう流れでした。初級から中級レベルまでは、そこでほとんどマスターできたと思います。

ーー受講して良かったと感じます?

平野 それは感じますね。JavaScriptやjQueryが使えないことで諦める案件が多かったので。例えば、モーダルウィンドウ(デザイン手法のひとつ)を出してほしいという要望は、jQueryが使えないとできませんし。なので、もし勉強してなかったら、そういう案件は全部スルーしてたと思います。

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どんな勉強でも、無駄になるものは一切ない

――今の勉強の話もそうなのですが、平野さんはKaizenのお仕事に一生懸命取り組んでくださってるなと思っていまして。仕事に対するモチベーションってどこから沸いてくるんですか?

平野 どんな勉強でも、結局無駄になるものは一切ないなって思うんです。今すぐには役立たなくても、Webサイトや動画の制作を続けていれば、いつかは活きるじゃないですか。

ーーなるほど。KaizenAdを始めたのも同じような理由ですか?

平野 そうですそうです。動画はデジハリ(デジタルハリウッド動画編集・ネット動画クリエイター専攻)で勉強しました。これから2020年にかけて5Gが始まり、動画がどんどん増えてくると言われているので。

――きっかけがKaizenであっただけで、平野さんほど向上心が高ければいずれは勉強してたかもしれませんね。マーケットのことを考えたときに、「これは将来役立つな」と考えて新たに取り組む感じなんですか?

平野 そうですね。勉強しても無駄にはならないなと。

――「動画制作はまだほとんど初心者なんです」「やったことないんだけど、自分にもできるかな」といった問い合わせをいただくことが多いのですが、Kaizenの仕事は平野さんみたいにスクールなどで指導を受けなくてはできないものだと思いますか?

平野 いえ、人それぞれだと思います。周りのフリーランスの人、みんなレベルが高いから「なんでそんなにできるの?」って聞いたら、JavaScriptや動画も自分で本を買って勉強されてましたね。特に男性の方は独学の人が多いです。

私は学校に通ったり、オンラインの講座に登録したりみたいに、決められた時間で決められたところでやるほうが楽で。分からないところを先生に直接聞いてしまったほうが早いじゃないですか。それと、お金払って学校に通わないと私の場合は続かないので……(笑)。「とりあえずお金払っちゃったし……これだけはやらないと」って気持ちを追い込めるんですよね。

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――あー、なるほど。投資回収ですね。昔からそういう思考なんですか?

平野 それで言うと成功体験があるんです。もともとWebの世界に入る前、会社員をしながら土日でデジハリのWeb総合プロデュースコースを卒業してて。それが半年で80万円くらいかかったんですけど、そのあとWeb系に転職して年収が100万~200万もアップしたんです。

その後、フリーランスになってからも食べていけているので、学費分はとっくに元がとれてる。そういった経験から、お金を学習に投資しても、自分がちゃんと勉強すれば回収できると理解できたんです。

フリーランスだからこそ可能な柔軟なスケジューリングで、納期は前倒しする

――Kaizenの仕事を受ける上で、意識していることはありますか?

平野 納期に関しては、早く納品するよう心がけてますね。

私はフリーランスなので、困ったときに誰からも助けてもらえません。例えば、親が倒れてしまって病院に行かなきゃいけないときや、パソコンが壊れたとき。そういったシチュエーションを想定して、仕事を進めています。

ただ、他の仕事との兼ね合いや、その間にどうしても横から仕事が入ることがあるので毎回は無理なんですけどね。なるべく〆切の2日前、最低でも1日前には納品するようにはしています。

――Kaizen Adって、ただでさえ短納期じゃないですか。実質4営業日くらいで、アサイン確定後で3営業日になることもありますよね。このスケジュール感って、やっぱり厳しいですか?

平野 厳しいですね。お客様によっては、細かい指示書がなくてこちらで素材探しやキャッチコピーまで考える必要があるのですが、その場合はそれだけで1日終わってしまうこともあります……。

その他にも、別案件の修正が入ってきたり、Kaizen以外のWebのお仕事が入ってきたりしますし。なので、私は結構、土日を挟んでいるスケジュールのものを狙ってますね。私が休まなければプラス2日になるので(笑)。

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ーー土日も休まず、ですか……?

平野 いえ。フリーランスだと、土日働いて代わりに平日で休むっていうこともできますからね。だからそういうときは、平日に息抜きしてのんびりする日を作っています。

お客様と向き合うため、常にスキルアップには意欲的

ーー一度社内で話題にあがったことがあるんですけど、平野さんがMVPをとられたとき、ものすごくKaizenの案件を受けてくれていたじゃないですか。あのときってどれくらいの時間をKaizenに割いてくれていたんですか?

平野 2年前ですね。そのときは、ちょうどWeb制作を既存のお客様だけにして、1年間、新規を全部止めてKaizenさんだけに切り替えたんです。

Web制作を新規で取るんじゃなくて、Kaizen案件みたいなコンペ方式で、改めて自分の実力を試してみたかったというか。お客様がいて、見積もりを出して、じゃあお願いしますじゃなくて、常にスキルアップしていかないと採用されないという環境に自分を置いてみたかったんです。

――やってみてどうでした?

平野 既存のお客様の仕事をしているよりは、勉強する必要性がたくさんあったので、実力をアップさせるという意味では意味があったかなと思います。

――スキルアップに対する意欲がすごいですよね。

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平野 意欲がすごい(笑)。でもフリーランスは、みんなそうだと思います。やっぱり、お客様にアクセス解析について聞かれて答えられないとか、「動画の広告って、出したいんだけどやってる?」と言われたときに、「え、知りません」ではダメじゃないですか。お客様はこちらをプロとして信頼してくれているので。

勉強が好きというわけではないんです。ただ、フリーランスで働いている以上、お客様に対してちゃんとしていたいんですよね。

ーーとてもしっかりされていますね。最後に、グロースハッカーを目指す人に向けて、メッセージをいただけますか?

平野 いま世の中では、フリーランスという働き方が浸透して、副業も認められてきたので、これから独立したいという方はチャンスだと思います。好きな仕事で自由に働けて、実力があればかなり稼ぐこともできるのがフリーランスの世界なので、目標や夢がある方にはおすすめの働き方です!

ーー平野さん、ありがとうございました。

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